アンニョンハセヨ ヨン様の国でちょっとかわったセカンドライフ体験記

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セカンドライフ 4 韓国での仕事についてB               ▲UP          
学院での講義の他に、いろいろな会社や公務員研究所での出張講義もけっこうありました。

現代電子、富士通コリア、ソニーコリア、トーレ セハン、東亜観光ガイド研究所、仁川公務員研究所、水原地方公務員研究所、などですが、特に半導体生産で世界をリードする韓国でも、三星電子と覇を争う現代電子(現在はハイソニックス)では約8年間教鞭をとりました。生産量では日本を凌駕しているんですが、生産機械の大半は日本製なんです。

私の生徒で最も優秀な金徹根君は、その日本語能力を買われて、現在アメリカオレゴンにある現地工場で活躍しているんですが、自分の生徒がこのように成功してくれるのが何よりうれしいです。
                                            ▲UP
セカンドライフ 5 愛すべき韓国の人々と風物               ▲UP
【儒教精神】

仏教は古く三国時代(高句麗、百済、新羅)より日本(飛鳥、白鳳、奈良時代)に伝えられましたが儒教のほうもそのころすでに韓国に伝わっており、社会道徳の規範となっておりました。のちに統一新羅、高麗、朝鮮と目覚しい発達をとげて日本にも伝わり、江戸時代に新井白石とか多くの儒教者を輩出し、日本においても国の秩序維持と社会道徳を導いてきました。

日本と違うのは、儒教精神が日本よりはるかに色濃く残っている点でしょう。
例えば地下鉄の車内、老人優先席があるのは日本と同じですが、韓国の若者たちは老人が乗車したのを見つけると5メートル先から席を空けて、

「どうぞお座りください。」

「オソ アンジュシプシオ」

と席を譲ります。日本では?にわかに眠気がさして眠りだすぐらい?

同じく地下鉄の車内でとぐろを巻いてい騒いでいる若者のグループがいると、1人の老人が近づいてまず警告(イエローカード)さらに騒いでいると、もう一度近づいて、今度はポカリ(レッドカード)。こうなるとさすがに悪がきどもも退場を余儀なくさせられます。なにしろ儒教の国、まわりはみんなおじいさん(ハラボジ)の味方ですからね。

バス車内でキッスしたりイチャイチャしているのをみると

「家に帰ってしろ」

「チベ ガソ ヘ!!」

と一喝。等々です。 痛快!

こういう具合ですから昨今日本でよくある父親を刺し殺したりだとか、子どもを川に投げ捨てた等ということは殆ど皆無と言っていいでしょう。

日本でも戦後しばらくはこういう儒教精神は残っていたように思います。30年ぐらい前の日本の古きよき時代が韓国にそっくり残っていると言ってもいいでしょう。

お父さん、お母さん、お爺ちゃん、お婆ちゃん、日本の将来のためにお子さんお孫さんに時には苦いことも言ってほしいと思います。

しかし、韓国でも少しずつ儒教精神が後退しているように見えますので、将来日本のようにならないか、ちょっと心配ではありますがね。

ちなみに儒教で言う<仁>というのは<人と人が親しくする>という意味だそうで韓国人が重んずる<情>に通ずると思います。