自動車補修ボカシ塗装(2コートメタリック・パール・ソリッド系)
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工程4 ボカシ塗装(2コートメタリック・パール・ソリッド)
   1、マスキング
塗装用マスキングフィルムマスキングペーパー*マスキングテープを使用し、スプレー塗装は意外と広がりますので広範囲にマスキングして下さい

2、上塗り塗装の前処理
上塗り塗装予定箇所(クリヤー塗装箇所含む)全体にアシレパットAHにて淡彩色の場合アシレックスレモン濃彩色の場合はアシレックスピーチで水を使用し隅々まで軽く艶が消える程度に足付け研磨(上塗りの密着を高めるための研磨)します
 アシレックスの無い場合、研磨用パットと
*P1500耐水ペーパーにて水研ぎ足付け研磨、または
*足付剤を適量付けた*研磨用不織布(P1500程度)を使用し、隅々まで艶消し状態になるまで足付けします、、作業後、布にて汚れを完全に水拭きし、乾燥後*シリコンオフをしみ込ませたウエスにて油分、汚れ、削りかすを取り去ります、、ウエス等の小さな毛ホコリ等は一度広げて軽く折り畳んだタッククロスにて軽くなでるように除去します。
*タッククロスは強く擦ると薬剤付着によりハジキを起こす可能性があるため軽く作業してください
*毛ホコリ等の発生防止のため作業者にエアーを吹き付けます、また塗装作業中にホコリが舞い上がらないように周辺地面に水をまきます

3、プライマー塗装
上塗りの密着を高めるためプラスチック素材が露出している箇所には
プラスチックプライマーその他必要にあわせて密着プライマー塗装をします
*各プライマー乾燥時間20分(気温20℃)、乾燥時間が短いと上塗りがひび割れ状態になります

4、上塗り塗装
調色済上塗塗料に対し硬化剤希釈剤を適量混合し用意します(混合比は塗料により異ます)
・ボカシ際の処理には専用ボカシ剤を用意します(混合比は塗料により異ます)
・調合済塗料を
*ストレーナーを使用し塗料に混じったゴミ、ホコリを除去しながら
エアースプレーガン(重力式、口径0.8〜1.5塗装面積に応じて)にセットします

2コートパール・メタリック・ソリッド(クリヤー仕上げ塗装)
2コート・メタリック・ソリッド ベースコート
テスト マスキング部分にスプレーし塗料の出具合を確認する
下塗ボカシ剤塗装
(ボカシ塗装時)
ベースコートボカシ予定箇所(下記2回目ボカシ塗装の予定箇所となる部分)以上に専用ボカシ剤を軽く塗装しベースコートのザラツキを抑えなじみを良くさせる準備をしておきます
*決して垂らさないよう軽く艶が出る程度にして下さい
ベースコート
塗装1回目
まず、塗りづらいパネルの内側、隅、色違いを無くすに為にプラサフ部分を中心に軽く艶が出るよう塗装します
  表面が乾燥し少し艶消しになるのを確認し指先で仕上りに影響のないマスキング上の塗膜に軽く触れ塗料が指に付かなくなったら次の塗装に移ります
2回目 1回目と同じ要領でスケをなくすように軽く艶を出しながらボカシ部分は1回目より15cm以上広めに軽く塗装します
  表面が乾燥し少し艶消しになるのを確認し指先で仕上りに影響のないマスキング上の塗膜に軽く触れ塗料が指に付かなくなったら次の塗装に移ります
3回目以降 2回目と同じ要領で完全にスケがなくなるまで広げながら塗装します
ムラ消し塗装
(必要な場合のみ)
メタリック・パールベースコート乾燥後(少し艶消し状態)ウロコ雲のようなメタリック・パールムラが残っている場合にのみムラ消し塗装を行います。
もう一度通常のベースコート塗装を行い、塗装後すぐ、艶のある間に、通常のベースコート塗装j時より、塗出量を半回転閉め、ガン距離を離し、スピードをかなり速めに半艶塗装を行います
*必ず通常ベースコート塗装直後の艶の残る塗膜に薄く均一にふりかけるように塗装してください。乾燥後に、このような塗装を行うとムラがひどくなる場合があります
ボカシ塗装
(1回目)
上記ベースコートと同量のボカシ剤を混合(塗料により仕様が異なります)
色の差を判り難くするためベースコートボカシ際部分約15cmと旧塗膜約15cmの合計約30cm部分に軽く艶が出る程度にザラツキを目立たなくなじませるよう塗装します*決して垂らさないよう軽く艶が出る程度にして下さい
  乾燥し表面が少し艶消しになるのを確認し指先で仕上りに影響のないマスキング上の塗膜に軽く触れ塗料が指に付かなくなったら次の塗装に移ります
ボカシ塗装
(2回目)
上記1回目ボカシ塗装で使用した塗料と同量のボカシ剤を混合(塗料により異なります)
色の差を判り難くするため1回目ボカシ部分約15cmと旧塗膜約15cmの合計約30cm部分に軽く艶が出る程度にザラツキを目立たなくなじませるよう塗装します*決して垂らさないよう軽く艶が出る程度にして下さい
表面が乾燥し少し艶消しになるのを確認し指先で仕上りに影響のないマスキング上の塗膜に軽く触れ塗料が指に付かなくなったら次の塗装に移ります
ワンポイントアドバイス
【小面積塗装時推奨スプレーガン(ドアパネル2〜4枚まで)】
デビルビスFUN重力式口径1.1、JJ重力式口径1.0
塗出量2〜2.5回転開、吹付けエアー圧0.2〜0.24MPa(2〜2.5kgf/p2)、パターン幅全開
 【広面積塗装時推奨スプレーガン(ドアパネル2枚〜全面塗装)】
デビルビスFUN重力式口径1.4、JJ重力式口径1.3、JGXi502重力式口径1.4(中圧ガン)
塗出量2.5〜3回転開、吹付けエアー圧0.24〜0.3MPa(2.5〜3kgf/p2)、パターン幅全開
狭い箇所やドアなどの垂直面は垂れやすいため塗出量、エアー圧、パターンともにバランスをとりながら調整

【ボカシ剤塗装】
スプレーガンを被塗物から約15〜20cm程離し、速めのスピードで(約0.8〜1.0m/1秒)、折り返し部は塗り過ぎないようトリガーから一度指を離し、パターンを約4〜6cm塗り重ねながら肌を確認し塗装していきます

【ベースコート塗装】
スプレーガンを被塗物から約15cm程離し、約0.6〜0.8m/1秒のスピードにて、塗装折り返し部は塗り過ぎないようトリガーから一度指を離し、パターンを約4cm塗り重ねながら肌を確認し塗装していきます

【ムラ消し塗装】
スプレーガンを被塗物から約20cm離し、速めのスピードで(約0.8〜1.0m/1秒)、折り返し部は塗り過ぎないようトリガーから一度指を離し、パターンを約3〜5cm塗り重ねながら肌を確認し塗装していきます
クリヤーコート
テスト マスキング部分にスプレーし塗料の出具合を確認する
下塗ボカシ剤塗装
(ボカシ塗装時)
クリヤーボカシ予定箇所(下記ボカシ塗装の予定箇所となる部分)近辺に専用ボカシ剤を軽く塗装しクリヤーのザラツキを抑えなじみを良くさせる準備をしておきます
*決して垂らさないよう軽く艶が出る程度にして下さい
クリヤー塗装
1回目
ベースコート塗装部分を覆い隠しムラ無く一面に軽く艶が出るよう塗装します
    指先で仕上がりに影響のないマスキング上の塗膜に軽く触れ塗料が指に付かなくなったら次の塗装に移ります
クリヤー塗装
2回目
1回目より広い面積を塗り肌と艶を調整しながら塗り込み仕上げます
*ブロック塗装の場合は前回と同じ範囲
   指先で仕上がりに影響のないマスキング上の塗膜に軽く触れ塗料が指に付かなくなったら次の塗装に移ります
3回目以降 同じ要領で必要に応じて繰り返します
ボカシ塗装
1回目
上記クリヤーと同量のボカシ剤を混合(塗料により異なります)
クリヤーボカシ部分約10〜20cmと旧塗膜約10〜20cm部分に軽く艶が出る程度にザラツキを目立たなくなじませるよう軽く塗装します
*ボカシ箇所が広い場合は幅広く塗装し、小さい場合は小さく塗装します
*決して垂らさないよう軽く速く艶が出る様に塗装して下さい
指先で仕上がりに影響のないマスキング上の塗膜に軽く触れ塗料が指に付かなくなったら次の塗装に移ります
ボカシ塗装
2回目
(広範囲ボカシ時)
クリヤーボカシ箇所が広い面積の場合のみ(小さなボカシには必要なし)
1回目ボカシ塗装の残り塗料と同量のボカシ剤を混合
1回目ボカシ部分約10〜20cmと旧塗膜約10〜20cm部分に軽く艶が出る程度にザラツキを目立たなくなじませるよう軽く塗装します
*決して垂らさないよう軽く速く艶が出る様に塗装して下さい
マスキングハガシ 乾燥が未完全な場合、塗膜が糸を引く場合があります、十分乾燥時間をとりゆっくりマスキングをハガシます
乾燥 乾燥時間は使用塗料により異なります
磨き作業を行うには乾燥時間3日以上が目安です
ワンポイントアドバイス
【推奨スプレーガン】
デビルビスFUN重力式口径1.4、JJ重力式口径1.3、JGXi502重力式口径1.4(中圧ガン)
塗出量2.5〜3回転開、吹付けエアー圧0.24〜0.3MPa(2.5〜3kgf/p2)、パターン幅全開
狭い箇所やドアなどの垂直面は垂れやすいため塗出量、エアー圧、パターンともにバランスをとりながら調整

【クリヤー塗装】
スプレーガンを被塗物から約15cm離し、約0.4〜0.6m/1秒のスピードにて、塗装折り返し部は塗り過ぎないようトリガーから一度指を離し、パターンを約4cm塗り重ねながら肌を確認し塗装していきます

【ボカシ塗装】
スプレーガンを被塗物から約20cm離し、速めの塗装スピードで(約0.8〜1.0m/1秒)し、塗装折り返し部は塗り過ぎないようトリガーから一度指を離し、パターンを約4〜6cm塗り重ねながら肌を確認し塗装していきます